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お彼岸と春分

行事と行事食
日本にある五節句や二十四節気などをはじめ、遠い昔から行われてきた行事や慣習。
中国から伝わったものが多いが、日本固有のものもたくさんある。
中国ではない国から伝わり、宗教の壁を越え、現在ではすっかり日本の行事として定着したものもある。

 

行事と行事食が日々の暮らしの中で、自然に行われますように。

暑さ寒さも彼岸まで

今年(2024年)の彼岸の中日は、3月20日
彼岸の入りは17日明けは23日。

今年のお彼岸の入りは、4月頃の陽気との予報。

ハクモクレンが開花し、青空に映えて美しい季節になりました。

お彼岸とは

春分・秋分の日を「彼岸の中日」として前後三日間の七日間の事を「彼岸」、七日間の初日を「彼岸の入り」、最終日を「彼岸の明け」と呼びます。

春分の日(3月21日頃)・秋分の日(9月23日頃)

二十四節気の一つ。

昼と夜の長さがほぼ同じになり「暑さ寒さも 彼岸まで」という言葉通り、

春分を境に季節は春から夏へ、秋分を境に秋から冬へと向かいます。

春分の日は、自然をたたえ生物をいつくしむ日

秋分の日は、祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日

「彼岸」は仏教からきている言葉ですが、他の国の仏教には無い日本固有の信仰。

ご先祖様を供養し、お墓参りに行く風習は、広く定着しています。

お彼岸の食べ物

精進揚げ

肉や魚を使わない野菜の天ぷらになります。

春は

山菜が出回る頃!

山菜の天ぷらがお勧め。旬のお野菜は、ご先祖様も喜んでくれそうな気がします。

秋は

実りの季節!

きのこや根菜類が多く、豊かな精進揚げに仕上がります。

精進料理を忠実に作ろうとすると、お出しも鰹や煮干しなどは使えず、卵料理もNGになります。

それぞれのご家庭の事情に合わせて・・・

本来は、肉や魚は使わないという事を覚え伝えていけたらと思います。

ぼたもちとおはぎ

おもちは五穀豊穣小豆は魔除けに通じ、日本の行事には欠かせないモノ。

春は「牡丹餅/ぼたもち」秋は「御萩/おはぎ」が代表的なお彼は岸のお供え物になります。

牡丹と萩は、季節の花にちなんでいます。

牡丹は大きくて丸い花なので、「ぼたもち」は大きめで丸い形に!

小豆は秋に収穫されるので、冬を越した春は硬くなった小豆の皮を取ってこしあんにして使う。

MINTHOUSE地方の西福寺の牡丹の花↑

 「おはぎ」は、萩の花 にちなんで小さくてやや細長い俵の形に!

収穫したての小豆なので、皮ごと使った粒あんになります。

現在はこのような区別はなく、バリエーションも豊かに!

何を食べたらよいか迷うほどです。

お墓が遠くてお墓参りには行けなくても、想いは馳せたいものです。

※古くから伝わる行事や慣習は、諸説あります。こちらに載せているのは、その一部になります。