暑さ寒さも彼岸まで

今年(2023年)の彼岸の中日は、3月21日。
彼岸の入りは18日、明けは24日。
冷たい雨のお彼岸の入りになりました。
お彼岸とは
春分・秋分の日を「彼岸の中日」として前後三日間の七日間の事を「彼岸」、七日間の初日を「彼岸の入り」、最終日を「彼岸の明け」と呼びます。
春分の日(3月21日頃)・秋分の日(9月23日頃)
二十四節気の一つ。
昼と夜の長さがほぼ同じになり「暑さ寒さも 彼岸まで」という言葉通り、
春分を境に季節は春から夏へ、秋分を境に秋から冬へと向かいます。
春分の日は、自然をたたえ生物をいつくしむ日
秋分の日は、祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日
「彼岸」は仏教からきている言葉ですが、他の国の仏教には無い日本固有の信仰。
ご先祖様を供養し、お墓参りに行く風習は、広く定着しています。
お彼岸の食べ物
精進揚げ
肉や魚を使わない野菜の天ぷらになります。
春は
山菜が出回る頃!
山菜の天ぷらがお勧め。旬のお野菜は、ご先祖様も喜んでくれそうな気がします。

秋は
実りの季節!
きのこや根菜類が多く、豊かな精進揚げに仕上がります。
精進料理を忠実に作ろうとすると、お出しも鰹や煮干しなどは使えず、卵料理もNGになります。
それぞれのご家庭の事情に合わせて・・・
本来は、肉や魚は使わないという事を覚え伝えていけたらと思います。

ぼたもちとおはぎ
おもちは五穀豊穣・小豆は魔除けに通じ、日本の行事には欠かせないモノ。
春は「牡丹餅/ぼたもち」・秋は「御萩/おはぎ」が代表的なお彼は岸のお供え物になります。
牡丹と萩は、季節の花にちなんでいます。
牡丹は大きくて丸い花なので、「ぼたもち」は大きめで丸い形に!
小豆は秋に収穫されるので、冬を越した春は硬くなった小豆の皮を取ってこしあんにして使う。

MINTHOUSE地方の西福寺の牡丹の花↑
「おはぎ」は、萩の花 にちなんで小さくてやや細長い俵の形に!
収穫したての小豆なので、皮ごと使った粒あんになります。
現在はこのような区別はなく、バリエーションも豊かに!
何を食べたらよいか迷うほどです。

お墓が遠くてお墓参りには行けなくても、想いは馳せたいものです。
※古くから伝わる行事や慣習は、諸説あります。こちらに載せているのは、その一部になります。