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百合のプレートで初夏を招く

ミントハウス地方のオニユリの蕾はまだ硬く、開花はもう少し先の様子。

毎年、オニユリの開花と共に、スージー・クーパーのタイガーリリーを飾るのですが、今年は一足お先に飾りました。

タイガーリリー Tiger Lily は、1941年の厳しい戦争の時代の下で、描かれた作品。

そのせいか、他のスージー・クーパーのお花の世界とは少し異なった強さを感じます。

遠い昔のこのプレートには、どんなものがのっていたのでしょうか。
プレート上の傷や擦れから、普通にお料理がのって、ナイフとフォークをあててお食事されていたのだと想像しています。
作られた頃のシーンを想像する時間もアンティークならではの、楽しみの一つです。
これ以上、プレートを傷つけたくないので、スイーツや飾りとして使いたいと思ってしまいます。

ガーデニング好きだった父が庭にオニユリを育てていたので、身近な存在だったせいか、タイガーリリーに出会った瞬間にノックアウト!

力強く描かれたユリが、何かを訴えているように感じました。

ゴールデンウィーク頃から、身近な人とのお別れが続き、自身の気持ちも今までになく落ち、タイガーリリーに励まされたい!
そんな想いもあり、開花を待たずに飾りました。

ウクライナを一方的に攻めたロシアとの戦争が終わらない中、世界中の争いが終わるよう祈りも込めて・・・