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七夕の節供

「笹の節供」「星まつり」とも言われます。

江戸時代に五節供の一つになり、織姫・彦星の物語は誰もが知るお話しです。

天の川の西岸に暮らす織姫は機織りの名手で、美しい布を織り上げては父親である天帝を喜ばせていた。

そんな娘の結婚相手を探していた天帝は、東岸に住む働き者の牛使い彦星を引き合わせやがて二人を夫婦に!

ところが、結婚すると二人は仕事もせずに仲睦まじくするばかり。

これに怒った天帝が、天の川を隔てて二人を離れ離れに。

悲しみに明け暮れる二人を不憫に思った天帝は、七夕の夜に限って二人が再会することを許すことに。

こうして二人は、天帝の命を受けたカササギの翼にのって天の川を渡り、年に一度の逢瀬をするように・・・

なんともロマンチックなお話です💛

七夕には「七夕そうめん」

本来七夕は、他の節供と同様に、元は農事との関わりの中から生まれた行事で、1年の前半期の麦・瓜類などの畑作物の収穫をし、特に麦を加工し祖先の霊前にお供えし、いただくお祭りでした。

 

現在では「七夕そうめん」をいただきますが、そうめんのルーツは中国伝来の「策餅・さくべい」という小麦料理だと言われています。

「策」には縄をなうという意味があり、縄のようにあんだ形をした小麦のお菓子ようだと言われています。

その「策餅」が奈良時代に日本に伝えられ、麦の収穫期に麦餅を作る風習が宮中の行事として取り入られ、やがてそうめんへと変化し、「七夕そうめん」を食べるようになりました。

そうめんを天の川や織姫の織る糸にみたてたという、説もあります。

★五色の意味

「七夕そうめん」の五色は五色の短冊と同じように、陰陽五行説の由来する厄除けの意味が込められています。

本来は「木=青、火=赤、土=黄、金=白、水=黒」の五色をお供えしていましたが、最近では店頭には並んでいないお店が多くなり、いずれかを用いることが多くなりました。

 

 

ちょっと難いお話し:短冊に願い事のルーツ

 

一年に一度の二人の逢瀬を祝い、中国で「乞巧奠」(きっこうでん)という行事が催されるように!

 

「乞」は願う、「巧」は巧みに上達する、「奠」はまつるという意味。

 

機織りの名手であった織姫にあやかり、機織りの技が上手くなるように、ひいては様々な手習いごとの上達を願うようになりました。

 

奈良時代の遣唐使によって「乞巧奠」が日本に伝わると、宮中行事として取り入れられるようになり、詩歌や裁縫の上達を願って星に祈りをささげ、梶(かじ)の葉に和歌をしたためて、お祀りすように!

 

梶の葉の裏側は細くて滑らかな毛がたくさん生えているため墨の乗りがよく、紙の原料としても使われていたので、宮中行事を伝承する京都の冷泉家では、現在でも七夕の歌会や乞巧奠がとり行われており、この梶の葉が使われています。